第1316回2025年1月10日配信
子供があるので楽しみや
「親ばっかりでは楽しみがない」と教祖。飯降伊蔵さん一家をお屋敷へ引き寄せようと、様々にお手入れをされた。
子供があるので楽しみや
天理教教祖・中山みき様「おやさま」をめぐって、こんな逸話が残されています。
教祖は、かねてから飯降伊蔵さんに、早くお屋敷へ移り住むよう仰せられていました。しかし、伊蔵さんとおさとさん夫婦には子供が三人いて、将来のことが色々と案じられ、なかなか踏み切れずにいました。
ところが、そうこうしているうちに次女が眼を患い、一人息子は口がきけなくなるというお障りを頂きました。そこで、母親のおさとさんが教祖にお目にかかり、「一日も早く帰らせて頂きたいのでございますが、何分櫟本の人達が親切にして下さいますので、それを振り切るわけにもいかず、お言葉を心にかけながらも、一日送りに日を過しているような始末でございます」と申し上げました。
すると教祖は、「人が好くから神も好くのやで。人が惜しがる間は神も惜しがる。人の好く間は神も楽しみや」と仰せられます。
おさとさんが重ねて、「何分子供も小そうございますから、大きくなるまでお待ち下さいませ」と申し上げると、教祖は、「子供があるので楽しみや。親ばっかりでは楽しみがない。早よう帰って来いや」と仰せ下されたので、おさとさんは「きっと帰らせて頂きます」とお誓い申し上げました。そして帰宅すると、二人の子供は、鮮やかにご守護頂いていたのです。
かくて、おさとさんは、夫の伊蔵さんに先立ち、おたすけ頂いた二人の子供を連れて、お屋敷に住まわせて頂くこととなりました。
「子供があるので楽しみや。親ばっかりでは楽しみがない」との教祖のお言葉は、この世の元初りにあたり、どろ海中の混沌たる様を味気なく思召し、人間を造り、その陽気ぐらしをするのを見て、ともに楽しもうと思いつかれた、まさに親神様のお心そのままです。
おふでさきに、
月日にわにんけんはじめかけたのわ
よふきゆさんがみたいゆへから (十四 25)
とあるように、私たちが陽気ぐらしをする姿を見ることを、究極の楽しみとされる親神様。そのために親神様は私たち人間に様々な事情を見せられ、この道にお引き寄せ下さるのです。
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