第1227回2023年4月28日配信
真の幸せとは
人間にとって、真の幸せとは?この問いに答えるには、まず人間の本来性を知ることが必要ではないか。
真の幸せとは
「人間の本当の幸せとは何ですか?」突然こう聞かれると、答えはすぐには浮かばないものです。そこで幸せのための必要な条件を考えてみますと、まず、何と言っても健康第一という人がいると思います。またある人は、平穏な家庭と言うでしょう。また別の人は、何が何でもお金と財産が必要だ、と言うかもしれません。さらには、生きがいのある仕事を挙げる人もいるでしょう。
もちろん、どれも大切な条件ではありますが、しかし、その四つがすべて揃えば、それで本当に幸せと言えるでしょうか。逆に、その四つが全て揃わなければ、真の幸せには至れないのでしょうか。
例えば、お金がたくさんある人の方が、ない人より幸せかというと、必ずしもそうとは限りません。莫大な財産があるために、家庭内のいざこざが絶えないというのは、よくある話です。また、身体が健康であるに越したことはありませんが、たとえ健康に恵まれていても不平不満の絶えない人もいれば、逆に、病を得て病院のベッドに横たわっている人でも、心一つでいきいきと、今日の日の幸せを味わっている人もいます。
いずれにしても、先に挙げた条件はあくまで二次的なものです。もっと根本的な、人間としての真の幸せのために必要なもの。それは、人間本来のあり方を自覚し、その実現に努めるところにあります。
古代の聖人賢者は、「人間よ、汝自らを知れ」と言いました。人間は、自分自身の本当の姿を知らないで過ごしている場合が極めて多く、ほとんどの人が人間として持っている素晴らしい可能性を眠らせたまま、一生を終えてしまうのです。
例えば、コップは水を汲んで飲むという目的のために作られているのであり、その本来性が実現されてこそ幸せなのです。これは何についても言えることで、時計は時間を知るためにあり、イスは座るために作られたものです。
このように、およそこの世のありとあらゆるものは、それぞれ本来性というものを持っています。
そして、それは究極的には、この世界を造られた元の神・実の神である親神様の無限の働きによって与えられているものです。
では、親神様が私たち人間に与えてくださった本来性、本当のあり方というものは何か。言い換えれば、私たちは何のために、どういう目的のために生きているのでしょうか。
天理教教祖・中山みき様「おやさま」直筆による「おふでさき」に、
月日にわにんけんはじめかけたのわ
よふきゆさんがみたいゆへから(十四 25)
とあります。
人間は、陽気ぐらしという目的のために親神様によって造られた。ならば、この実現以外に私たちの人生における真の目的はありません。人間は皆、陽気ぐらしをするための性質、可能性を持ってこの世に生まれてきている。そして、その目的に向かって日々努力する中に、人間の本当の幸せがあるのです。
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