(天理教の時間)
次回の
更新予定

第1279回2024年4月26日配信

欲しい愛情のかたち

宇田まゆみ
宇田 まゆみ

文:宇田 まゆみ

第1122回

嘘と追従

神様が厳しく戒められている、自らの利益や保身のための「嘘」と「追従」について考える。

嘘と追従

 

天理教教祖・中山みき様「おやさま」直筆による「おふでさき」に、

  月日にハうそとついしよこれきらい
  このさきなるわ月日しりぞく(十二 113)

とあります。

月日とは、私たちの親なる神様のこと。心のほこりである嘘や追従を繰り返しているようであれば、ついには神様が退く、つまり神様のご守護がいただけなくなると、厳しく戒められています。

嘘とは、自らの利益や保身のために事実ではない偽りを言うことであり、他愛のないものから悪意のあるものまで様々です。追従とは、嘘の一種とも考えられますが、これも利益や保身のために、心にもない褒め言葉などで、人に気に入ってもらえるよう、こびへつらったりすることです。

もちろん、人のことを慮って本当のことを言うのを控えたり、心の底からの褒め言葉を掛けるというのは、悪しき心遣いからの言動とは言えないでしょう。しかし、自己中心的な考えから、たとえば、自分の欲しい物のために嘘をついたり、我が身を守るために追従を言ったりするような、ほこりの心遣いから発せられる言動。それこそ、神様が「これきらい」と言われる嘘と追従の実態です。

同じく「おふでさき」に、

 口さきのついしよばかりハいらんもの
 心のまこと月日みている  (十一 8)

とあります。

神様は、私たちの「心のまこと」を見定めておられます。嘘や追従は、その「心のまこと」からはほど遠い言動であり、常に気をつけなければなりません。

天理教の時間専用プレイヤーでもっと便利にもっと身近に天理教の時間専用プレイヤーでもっと便利にもっと身近に

おすすめのおはなし