(天理教の時間)
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第1279回2024年4月26日配信

欲しい愛情のかたち

宇田まゆみ
宇田 まゆみ

文:宇田 まゆみ

第1121回

優しい心

陽気ぐらしにふさわしい心遣いとは。教えの中の「優しい心」というお言葉を味わい、考える。

優しい心

 

この世界と人間をお創りくだされた神様の、私たち人間に陽気ぐらしをさせたいという深い親心には、決して一分の揺らぎもありません。陽気ぐらしこそ、私たちの人生においての向かうべき唯一の目標であると言えます。では、神様の望まれる、陽気ぐらしにふさわしい心とは、どのような心でしょうか。

神様のお言葉をひもとくと、しばしば「優しい心」という表現が出てきます。一般的にもよく使われる表現ではありますが、神様のお言葉としてあらためて味わってみたいと思います。

 人の心養うように、優しいなあと言うは世界の台。(おさしづM33・5・16)

 どんな事も心に掛けずして、優しい心神の望み。(M34・3・7)

 人を救けるには誠の心。一つの言葉優しいというは、誠の心である。(M21)

 優し/\心持って守護という。(M32・10・18)

また、教祖・中山みき様「おやさま」は、入信間もない、元来気の短い青年に、「やさしい心になりなされや。人を救けなされや。癖、性分を取りなされや」(教祖伝逸話篇123「人がめどか」)とお諭しくださいました。

教祖が手振りとともにお教えくだされた「みかぐらうた」の中には、

 むごいこゝろをうちわすれ
 やさしきこゝろになりてこい ( 五下り目 6)

とのお歌があります。

ここでの「やさしきこゝろ」の手振りは、両手で丸い円を描きます。そこからイメージされるのは、とげや角のすっかり取れた「丸い心」。そして円を描いた後、そっと下の方から胸元まで救い上げ、右手、左手の順に胸に手を置きます。その動作は、悩める者を抱きかかえ、救い上げていく、教祖の「やさしい心」そのものと言えるのではないでしょうか。

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