第1121回2021年4月10日・11日放送
優しい心
陽気ぐらしにふさわしい心遣いとは。教えの中の「優しい心」というお言葉を味わい、考える。
優しい心
この世界と人間をお創りくだされた神様の、私たち人間に陽気ぐらしをさせたいという深い親心には、決して一分の揺らぎもありません。陽気ぐらしこそ、私たちの人生においての向かうべき唯一の目標であると言えます。では、神様の望まれる、陽気ぐらしにふさわしい心とは、どのような心でしょうか。
神様のお言葉をひもとくと、しばしば「優しい心」という表現が出てきます。一般的にもよく使われる表現ではありますが、神様のお言葉としてあらためて味わってみたいと思います。
人の心養うように、優しいなあと言うは世界の台。(おさしづM33・5・16)
どんな事も心に掛けずして、優しい心神の望み。(M34・3・7)
人を救けるには誠の心。一つの言葉優しいというは、誠の心である。(M21)
優し/\心持って守護という。(M32・10・18)
また、教祖・中山みき様「おやさま」は、入信間もない、元来気の短い青年に、「やさしい心になりなされや。人を救けなされや。癖、性分を取りなされや」(教祖伝逸話篇123「人がめどか」)とお諭しくださいました。
教祖が手振りとともにお教えくだされた「みかぐらうた」の中には、
むごいこゝろをうちわすれ
やさしきこゝろになりてこい ( 五下り目 6)
とのお歌があります。
ここでの「やさしきこゝろ」の手振りは、両手で丸い円を描きます。そこからイメージされるのは、とげや角のすっかり取れた「丸い心」。そして円を描いた後、そっと下の方から胸元まで救い上げ、右手、左手の順に胸に手を置きます。その動作は、悩める者を抱きかかえ、救い上げていく、教祖の「やさしい心」そのものと言えるのではないでしょうか。