第1296回2024年8月23日配信
おふでさき
この「理詰めの世界」を歌によって示していく。「おふでさき」は、教えの根幹をなす最も重要なものである。
おふでさき
天理教教祖・中山みき様「おやさま」直筆による「おふでさき」は、天理教の原典の中で最も重要なものであり、教えの根幹をなすものです。
このよふハりいでせめたるせかいなり
なにかよろづを歌のりでせめ (一 21)
せめるとててざしするでハないほどに
くちでもゆハんふでさきのせめ (一 22)
なにもかもちがハん事ハよけれども
ちがいあるなら歌でしらする (一 23)
「理でせめたる世界」は、理詰めと解釈できるでしょう。この世は理詰めの世界である。その理合いについては、全て歌でもって説いていく。決して手で指し示したり、また、口で言うのでもない。筆先をもって教え諭すのだ。そして、何か通り方に間違いがある場合にも、それは歌によって知らせていく。
ここに、教祖の深い親心が感じられます。直接口に出して間違いを指摘されれば、あまり面白くないと感じる人もいるでしょう。そこで、自ら悟っていけるように話を進めてくださるのです。しかも普通の文章、いわゆる散文ではなく、歌で示すことによって、わずかな字数の中から深い意味合いを感じ取れるようにお計らいくださっています。ゆえに、
だん/\とふてにしらしてあるほどに
はやく心にさとりとるよふ (四 72)
これさいかはやくさとりがついたなら
みのうちなやみすゞやかになる (四 73)
このような、神の思いを自ら悟ってくれ、とのお歌も多いのです。
しかし、この親心が分からない人間の側からすれば、そんなにじれったいことをせずに、そのものズバリを言ってくれたほうが分かりやすいのに、との思いが拭えないのです。
そこで、「言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという」とのお言葉を噛みしめなければなりません。「言わん言えんの理」つまり、神様の口からああせい、こうせいと言われてから行動に移すようでは、鮮やかなご守護は頂けないのです。
「おふでさき」全1711首の最後は、
これをはな一れつ心しやんたのむで (一七 75)
とのお歌で締めくくられています。教祖は、私たちにどこまでも、自ら思案し、神の思いを悟ることを強く望んでおられるのです。
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