第1284回2024年5月31日配信
はなしのたね
教祖は、私たち人間の「よく」の心について、水と泥のたとえを用いて分かりやすくお教えくだされている。
はなしのたね
天理教教祖・中山みき様「おやさま」は、「みかぐらうた」の十下り目において、
三ツ みづのなかなるこのどろう
はやくいだしてもらひたい
四ツ よくにきりないどろみづや
こゝろすみきれごくらくや
五ツ いつ/\までもこのことハ
はなしのたねになるほどに
と教えられています。
三ツと四ツのお歌で、水と泥のたとえを用いて、人間の心の欲について仰せられています。このような話になると、厳しい禁欲的なイメージが思い浮かぶかもしれません。しかし、教祖が欲を離れるように促されるのは、あくまでも、それによって私たちが陽気ぐらしを味わうことができるからなのです。
江戸時代末期の人々には、病気や事情などのつらく苦しい状況が表れると、やみくもに神仏に祈ったり、あるいはこの世での解決を諦め、理想の世界を極楽浄土に求めたりする風潮がありました。そんな中、教祖は、自らの心を濁らせている「欲」を取り払い、心を澄み切らせることによって、この世で極楽のような世界が味わえることを教えてくださいました。
現在は医療が発達し、昔ほど神仏にすがる状況ではありません。しかし、医療がどれほど発達しても、それによって根本的な心の問題を解決することは難しいでしょう。
この世界には、自らの人生に希望を見出せずにいる人が多く存在します。そのことからしても、私たちが本当の幸せを手に入れるためには、自らの欲の心に向き合っていくことが必要であり、そこに誰もがたすかっていく道があるのです。
そして教祖は、続く五ツで、これらの教えは、いついつまでも話の種になる。つまり永遠に変わることのない、人々がたすかっていくための真理であることを仰せられています。
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