第1246回2023年9月8日配信
うらみのほこり
「うらみ」とは、不満や憎しみを持ち続ける心情。今を楽しく生きられず、未来をも潰してしまいかねないほこりだ。
うらみのほこり
天理教教祖・中山みき様「おやさま」は、私たち人間の間違った心遣い、神様の望まれる陽気ぐらしに沿わない自分中心の心遣いを「ほこり」にたとえてお諭しくださいました。
教祖は、ほこりの心遣いを掃除する手がかりとして、「おしい・ほしい・にくい・かわい・うらみ・はらだち・よく・こうまん」の八つを教えられていますが、そのうちの「うらみ」のほこりについて、次のようにお聞かせいただいています。
うらみとは、顔をつぶされたとて人を恨み、望みを妨げられたとて人を恨み、誰がどう言ったとて人を恨み、根に持ち、銘々、知恵・力の足りないことや、徳のないことを思わず、人を恨むのはほこりであります。人を恨む前に、わが身を省みることが大切であります。
自分に不快なこと、不利益なことをした人に対して、不満や憎しみを持ち続ける心情が「うらみ」です。根に持つというように、長年にわたって人に対する憎悪の念が抜け切らない、非常に厄介なほこりです。
世の中には、いつも愚痴や不平を言っている人がいます。私は本来、こんな所で、こんなつまらない仕事をしているような人間じゃないんだ。あいつのせいでこんなことになった、世の中の仕組みが悪くてこんな羽目になったんだ、という具合に。
しかし、いつまでも過去の事柄にこだわっていては、今現在を楽しく生きることはできず、これから開かれるであろう運命をもつぶしてしまいます。ましてや、そのように人や世間を恨んで通る毎日は、非常にストレスのたまる生活であり、それが身体に障らないはずはありません。
人を恨みたい気持ちになった時には、まず自分自身を振り返ってみる。果たして自分がするべきことをしてきただろうか、自分にそれだけの徳分があるのか。そうすれば、何かしら自分が努力を怠ってきたと思い当たる節があるはずです。
また、人を恨んだり世を恨む前に、まずは身の回りの事柄に対する恩を感じることも大切です。心ない仕打ちを受けたり、不運な目に遭ったとしても、大きな目で見れば、多くの人のおかげで今があり、何より親神様の大いなるご守護によって生かされていることは間違いのない事実なのです。
教祖は、「なんぎするのもこゝろから わがみうらみであるほどに」(「みかぐらうた」十下り目 七ッ)と、難儀不自由するのも、自らの心によるのであるから、常に心遣いを反省しながら通るようにと諭されています。
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