(天理教の時間)
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第1279回2024年4月26日配信

欲しい愛情のかたち

宇田まゆみ
宇田 まゆみ

文:宇田 まゆみ

第1099回

陽気ぐらしに近づく

陽気ぐらしになかなか近づけない私たち。神様は私たちに心を入れ替えるよう、病気や事情でお知らせくださる。

陽気ぐらしに近づく

神様のお言葉に、

  月日にわにんけんはじめかけたのわ
  よふきゆさんがみたいゆへから (「おふでさき」一四 25)

とあります。
この世界は偶然出来上がったものではなく、神様の意志により、陽気ぐらしという目的を持って創造されたことが、はっきりと示されています。

思えば、私たち人間の身体は実によく出来ています。これはいかに現代の科学技術が進んでいるとは言え、到底人工的に作れるものではありません。
私たちが日常、衣食住の生活を楽しく送るのに十分過ぎるものが備わっているのです。このことが、神様が陽気ぐらしをさせるために人間を創られた何よりの証拠と言えるでしょう。

ところが、長い人生では、時として病を得て苦しみ、身体がどうにもならないことがあります。また、人間関係に思い悩み、心が傷つくことも多いものです。元気に陽気ぐらしができるはずが、なぜこのような事態になるのでしょう。

教えを素直に実行できれば陽気ぐらしへ近づくとは分かっていても、人に対してむごい心を使ったり、言葉によって相手を傷つけてしまう場合もあるでしょう。
そうして神様の思いと離れた行いに及んでしまった時、「もう少しこちらのほうを向きなさい」と、神様は病気や事情などに表してお知らせくださるのです。

その中でも分かりやすいのは身体へのお知らせ、病です。これは辛く苦しいものですが、それだけに神様の思いに気づきやすいとも言えます。

お言葉に、

 なんぎするのもこゝろから
 わがみうらみであるほどに (「みかぐらうた」十下り目 七ツ)

とあります。
難儀不自由するのは、心づかいが神様の思いに適っていないからである。決して人のせいにすることなく、各自で心づかいを見直すようにと、明確に教えられています。

私たちはどうしても自分に対して甘くなりがちで、自ら手綱を締めるのは苦手なものです。病気や身の回りに起こる事情を、神様が親心からお見せくださる叱咤激励と捉え、陽気ぐらしへ少しでも近づくよう、明るく前向きに進みたいものです。

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