第1131回2021年6月19日・20日放送
縁が円に
「縁」を大切にすれば、縁が縁を呼び、やがて一つの大きな「円」となり、皆がつながり合うことができる。
縁が円に
昔から「縁は異なもの味なもの」と言われていますが、本当に「縁」とは不思議なものです。
隣りに長年住んでいる人でも、縁がなければお互いに名前すら知らないでいる。かと思えば、遠い異国の地、たとえばブラジルにいる人とでも、縁があれば絶えず交流します。
ましてや親子、夫婦、兄弟姉妹という関係にある者同士の縁の深さは、人間の計らいをはるかに超えた、不思議な力の働きとしか言いようがありません。何十億分の一、いや、時間的要素を含めれば何十兆分の一の確率で、やっと出会えたお互いと言えます。
そうした「縁」を大切にするならば、縁が縁を呼び、つながりつながって、やがて一つの「円」、丸い大きな「円」になってゆくでありましょう。
天理教教祖・中山みき様。私たちは「おやさま」とお慕いしているのですが、教祖は、
「世界は、この葡萄のようになあ、皆、丸い心で、つながり合うて行くのやで」(教祖伝逸話篇135「皆丸い心で」)
と、お諭しくだされています。