第1260回2023年12月15日配信
夫婦のあり方
陽気ぐらしの要となる夫婦の治まり。そのお手本を先人の信仰者の歩みに求めてみる。
夫婦のあり方
現在、私たちは、いにしえから絶え間なく続く夫婦、すなわち男女の営みを基盤として存在しています。夫婦の間に子どもが生まれ、家族が形成される。さらには、その家族を基本単位として社会が構成されていく。豊かな人間社会を築いていく上で、夫婦の和、そして家族の一手一つの和が大きく影響してきます。
親神様は、人間を創造されるに当たり、夫婦の雛型にしようと、男女それぞれについて道具を引き寄せられましたが、いずれの場合も、「その一すじ心なるを見澄ました上」でもらい受けられています。つまり、夫婦というのは、人間が本来の性質として持っている「一すじ心」に基づくものであると言えます。
お言葉に、
ふたりのこゝろををさめいよ(四下り目 二ッ)
なにかのことをもあらはれる
ふうふそろうてひのきしん(十一下り目 二ッ)
これがだいゝちものだねや
とあります。
どんななかでも夫婦が心を一つに治め、感謝の心でひのきしんに励ませてもらうことによって、親神様のご守護の世界が開かれていくことを教えられています。
夫婦が力を合わせて通るお手本を、先人の歩みに求めてみます。
明治十五年、教祖が奈良監獄署に拘留された際、梅谷四郎兵衛さんはお屋敷から差し入れに足繁く通い、大阪で留守番をする妻のタネさんは、教祖のご苦労を思い、毎日蔭膳を据えお給仕をしていました。この時、教祖から「四郎兵衛さん、御苦労やったなあ。お蔭で、ちっともひもじゅうなかったで」とのお言葉を掛けられています。(教祖伝逸話篇106「蔭膳」)
また、平野楢蔵さんとトラさん夫妻は、「教祖のことを思えば、我々、三日や五日食べずにいるとも、いとわぬ」と心を定め、夫婦でおたすけに奔走しました。その頃、お屋敷へ帰らせて頂くと、教祖は、「この道は、夫婦の心が台や。夫婦の心の真実見定めた。いかな大木も、どんな大石も、突き通すという真実、見定めた」とのお言葉をくださいました。(教祖伝逸話篇189「夫婦の心」)
現代においても、夫婦のあり方があらゆる面で大きな影響を及ぼします。夫婦によって築かれた家庭が、愛情と思いやりに満ちたやすらぎの場となる場合もあれば、逆に欲望に振り回され、身を滅ぼすことになる場合さえあります。夫婦の治まりが、陽気ぐらしの要であることを胸に置きながら、日々勇んで通りたいものです。
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