(天理教の時間)
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第1311回2024年12月6日配信

彼女に足らなかったもの

山本達則先生 IMG_1557
山本 達則

文:山本 達則

第1181回

天然自然の理

天然自然のものは、何でも丸い形をしている。本来、人間の魂もまん丸く美しい形だったはずだが…。

天然自然の理

 

天理教教祖・中山みき様「おやさま」は、

「この道は、人間心でいける道やない。天然自然に成り立つ道や」(教祖伝逸話篇17「天然自然」)

と仰せられました。

天然自然のものは、何でも丸い形をしています。リンゴ、ぶどう、みかん、スイカなど、皆丸く、にんじんや大根なども横に切れば丸い姿をしています。太陽、月、地球などの天体は言うに及ばず、宇宙全体も無限に大きな円であると言えるでしょう。

私たち人間の魂も、元々はまん丸く美しい水晶玉のようなものなのですが、長い年月の間にほこりまみれになり、いんねんがこびりついて、とがったり角ばったり、元の形からは大きく変わってしまいました。これが、天然自然の道から離れてしまった今日の人間の有り様なのです。

天理教の教えは、こうした人間の魂を、元の丸い玉に生まれ変わらせる教えです。銘々の癖性分の角を取り、我も我もという「我」のとげを抜き去って、だんだん丸く丸くなってゆく。前から見ても後ろから見ても、玉のようにまん丸い人になってこそ、天然自然の理にかない、神様のご守護を十分にいただくことができるのです。

教祖は、

「世界は、この葡萄のようになあ、皆、丸い心で、つながり合うて行くのやで」(教祖伝逸話篇135「皆丸い心で」)

と仰せられました。
この葡萄の天然自然のひと房こそ、人間世界のあるべき姿である。陽気ぐらしとは、そんな誰もがイメージできる身近なものであると、教祖は教えてくださっているのです。

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