(天理教の時間)
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第1279回2024年4月26日配信

欲しい愛情のかたち

宇田まゆみ
宇田 まゆみ

文:宇田 まゆみ

第1095回

つなぐ心

コロナ禍により、人との接触を減らさざるを得ない現在。あらためて、心のつながりの大切さを教えから学ぶ。

つなぐ心

新型コロナウイルスの影響で、人との接触を減らし、大勢が集まる行動を制限するなど、新たな行動形式が社会全体として推奨されています。しかし、人間同士の物理的な距離が離れることにより、心までも離れてしまうようでは、神様のお望みくださる陽気ぐらしからは遠ざかってしまいます。

天理教教祖・中山みき様「おやさま」は、葡萄の一房をお手になされて、
「世界は、この葡萄のようになあ、皆、丸い心で、つながり合うて行くのやで」(教祖伝逸話篇135「皆丸い心で」)
と仰せられました。

丸い心とは、角のない、優しい心、相手を思いやる心です。
もし葡萄の粒にトゲがあったら、周りの粒を傷つけてしまいます。心のトゲとは、自分勝手で周囲を傷つけてしまうような心遣い。そのトゲトゲした心のぶつかり合いこそ、争いや揉めごとの種となるのです。

また、人とつながり合って行くにおいては、神様のご守護を十に分け、それぞれに神名をつけて説き分けられている中で、「くにさづちのみこと」のお働きとして、「人間身の内の女一の道具、皮つなぎ、世界では万つなぎの守護の理」と教えられています。

この「くにさづちのみこと」は、人間創造のときのお姿が「かめ」であることから、かめのように頭を低くし、おごり高ぶらずに低い心で通り、人と人との心をつなぐよう努めることの大切さを教えてくださいます。

様々な影響から、普段の暮らしができない状況におかれても、「うさぎとかめ」のお話にあるように、急かず焦らず、かめのようにゆっくりと、一歩一歩着実に前へ進んでいきたいものです。
いまほど、私たちお互いが、丸い心でつながり合っていくべき時はないのですから。

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