(天理教の時間)
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第1406回2026年10月2日配信

9年目のランドセル

yamasaki
山﨑 石根

文:山﨑 石根

第1315回

露見しなければ

「バレなければよい」と不正が横行する世の中。しかし、いずれは露見する。親神様はすべて見ておられるのである。

だけど有難い「露見しなければ」

 

ここ数年、建物の耐震強度や食品の消費期限を偽装しては、バレてお詫びをするといったニュースが増えています。誰も相手にしないような会社が嘘をつくことは昔もありましたが、いまは有名な大企業までもが消費者を騙すようになってきました。

考えてみれば、昔は特に信仰していなくても「お天道様が見ておられる。だから悪いことをしてはだめだよ」と言われて育ち、誰も見ていないところでも、すべてを見通している存在があるということを、皆がなんとなく知っていたのです。

最近では、太陽が人間を観察しているわけではないことを誰でも知っているので、バレなかったらいいと思っているのです。しかし実際には、すべて露見するのです。なぜなら、親神様が見ておられるからです。

 

  月日にはどんなところにいるものも
  むねのうちをばしかとみている  (十三 98)

 

と「おふでさき」にあります。結局、隠し通せるものではないのです。

これは何も商売だけの話ではありません。たとえば、大リーガーのバリー・ボンズ選手が、大記録まであと少しというときに、ステロイドを使用していたことが発覚して波紋を投げかけました。ステロイドには疲れを取ったり、筋肉を増強したりするなどの効果がありますが、副作用としてガンや心臓病、肝機能障害を引き起こしたり、生殖機能を喪失させたりする非常に危険な薬物です。

しかし、こうした薬物を使用してでも良い記録を残したいという選手がたくさんいます。自分の体だから多少傷んでも自己責任だと言って、あまり厳しい規制はなかったのです。

オリンピックは、薬物の規制が厳しいことで知られています。健康上の問題、倫理上の問題、スポーツの公平さを保つという観点で、ドーピング検査を以前から行っています。それでも競技者とオリンピック協会は、常にイタチごっこです。新しい規則を作ると、それを破る人が出てくるのです。ステロイドにしても、検出可能な検査法が開発されたので分かるようになったのです。

そうすると次に、それでは検出されない男性ホルモンが使用されるようになります。さらに研究が進んで、それも分かるようになると、また新たな薬を開発する。こんなことを繰り返しているのです。

かつて、アメリカのあるスポーツ誌が、トップ選手を対象にアンケート調査を行いました。内容は、「オリンピックで金メダルを獲れるなら、五年以内に死ぬと分かっていても薬を使うか」というものでした。これに対して、五二パーセントの選手がイエスと答えたということです。

アメリカでは、ステロイドを使用したことのある高校生が百万人を超えたという報告が出ています。日本でもインターネットを通じて簡単に手に入るため、使用する人がかなりいるそうです。スポーツで好成績を残したい人だけでなく、筋肉質の体に憧れて、サプリメントとして使う人が増えているのです。

一番の問題は、「バレなければよい」「自分の体なのだから、他人にとやかく言われる筋合いはない」という考え方です。

私たちは、親神様が見ておられることを知っています。自分がしたことの結果は必ず出るのです。親神様は、その人の心づかいにふさわしい結果をお見せくださいます。

また、「自分の体だから」というのは間違いで、人間からすれば、体は神様からの借りもの、心だけが自分のものなのです。その心一つで、どんな結果も現れてくるのです。素晴らしいご守護を頂ける人生も、どん底に落ち込んでいくような人生も、すべては自分の心次第。人の目がどうこうではないのです。

私たちは、親神様のご存在とご守護を知っています。そして、親神様に受け取っていただく道を教えていただいているのです。どんなことからでも、親神様に喜んでいただける道を歩ませていただきましょう。

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