災救隊本部隊 台風19号の被災地 栃木・福島へ出動

■10月29日~11月10日


 大型で強い勢力を保った台風19号は10月12日、日本列島に上陸。東北、関東、中部地方など広い範囲で記録的な大雨となり、河川の氾濫や堤防の決壊が多発した。
 天理教災害対策委員会(仲野芳行委員長)は10月25日、災害救援ひのきしん隊(=災救隊、田中勇文本部長)本部隊を栃木、福島の両県へ派遣することを決定。29日、本部隊をはじめ栃木・群馬・新潟・福井・和歌山の各教区隊が栃木県の鹿沼市へ、福島・山形・東京の各教区隊が福島県いわき市へ、それぞれ第1次隊として出動。11月6日現在、同地域と栃木市で第3次隊が活動している。
 また、このほかの地域でも、自治体や社会福祉協議会の要請に応えて、各教区隊が救援活動に尽力している。


ボランティア不足のなか 栃木・鹿沼市ほか


 栃木県では13河川・27カ所で堤防が決壊し、約2万棟の住宅が床上・床下浸水の被害に見舞われた。
 こうしたなか、県社協から要請を受けた栃木教区隊(矢野雅春隊長)は教区災害対策委員会を開き、災救隊本部へ応援を要請。10月29日から11月10日まで、被害の大きかった鹿沼市へ全4次隊の出動を決定した。
 10月29日、第1次隊として、本部隊をはじめ栃木・群馬・新潟・福井・和歌山の各教区隊が栃木県の鹿沼市へ。4日間で延べ317人が出動し、一般ボランティアには難しい床下の泥出しや土砂の撤去、倒木の伐採など、さまざまな作業に力を尽くした。
 引き続き、11月1日から4日までは第2次隊として、本部隊をはじめ栃木・大阪・兵庫・岐阜教区隊の292人が出動したほか、4日からは栃木・三重・奈良・滋賀・山梨・富山教区隊から成る第3次隊が、被災民家の復旧作業に当たっている。
 また、第2次隊以降は栃木市にも出動。以後、第4次隊までの出動を予定している。


給水に続き民家復旧も 福島・いわき市


 既報の通り、いわき市社協から給水支援の要請を受けた福島教区隊(生江一行隊長)は10月15日、災救隊本部へ給水車の借用を申し入れ。災救隊本部は18日、福島教区隊が拠点とするいわき市の磐城平大教会へ給水車2台を緊急輸送し、19日から24日にかけて福祉施設や幼稚園へ水を届けた。
 この後、29日には、栃木県と同様に本部隊が出動。本部隊をはじめ福島、東京、山形、神奈川、秋田、青森、北海道の7教区隊が、3次にわたって救援活動に当たり、濡れた家財道具の搬出や床下の土砂の撤去などの作業に取り組んでいる。
 なお、第3次隊として出動している北海道教区隊は11月6日まで、福島・青森の両教区隊は7日まで、いわき市内で活動を続ける予定。


相次ぐ被害に多様な支援 長野・千葉・宮城・岩手の4教区隊


 既報の通り、長野教区隊(松原貞徳隊長)は長野市社協の要請を受け、長野市や近隣の市へ相次いで出動。10月17日から31日まで、近隣の愛知・岐阜の両教区隊からの応援を含め、延べ331人が出動した。
 この後、長野教区隊は引き続き11月5日から出動。17日にかけて救援活動を実施する予定。

 台風15号の甚大な被害を受け、先ごろ本部隊が出動した千葉県では、台風21号の接近に伴い、県内各地で再び大規模な水害が発生。千葉教区隊(鳥飼道則隊長)が各地を視察し、社協と折衝する中で、佐倉市への出動が決定した。
 同市社協から要請を受けた千葉教区隊は、10月30日から11月1日までの3日間で延べ30人の隊員が出動。台風15号の際の経験を生かし、一般ボランティアでは対応できない民家のブルーシート張りを引き受けた。

 宮城県でも、大雨により阿武隈川や吉田川などが氾濫。同県丸森町や大崎市では、床上・床下浸水などの被害に見舞われた。
 こうしたなか、宮城教区隊(太田徳義隊長)はボランティアセンターからのニーズを受け、10月21、22の両日に同県丸森町へ、また29日から31日にかけて大崎市鹿島台の各地区へ出動。5日間で延べ156人が、被災家屋の家財道具の搬出や、田畑の冠水によって道路に散乱した稲わらの撤去作業などを行った。

 岩手県でも、河川の氾濫や土砂崩れが発生。県内最多の総雨量を記録した普代村では、ほぼ全域が土砂に覆われるなか、岩手教区隊(佐藤一三隊長)は10月28、29の両日、県社協の要請を受けて同村力持地区などへ出動。2日間で延べ45人の隊員が、民家に流入した土砂を撤去した。
 なお、搬出した土砂は726袋の土嚢に詰め、民家の防水壁として用い、約50㍍にわたって積み上げた。
 以後、11月13、14の両日にも出動を予定している。

(2019年11月6日記)



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