第1258回2023年12月1日配信
ランドセルを通して思ったこと
次男のために、ランドセルをフリマサイトで安く購入。教祖の「すたりもの身につくで」とのお言葉が心にあった。
ランドセルを通して思ったこと
和歌山県在住 岡 定紀
今回は、次男が小学校に入学する前の話をしたいと思います。
小学生になると、子供たちはランドセルを背負って登校しますが、そのランドセル、結構いい値がします。六年間使うものだから丈夫に作られているわけですが、値段は数万円します。
我が家は天理教の教会で、教祖「おやさま」の「すたりもの身につくで」という教えを胸に生活しています。すたりものとは不用になったもののことで、身につくとは、ここでは魂に徳をつけるという意味になるかと思います。つまり、ものを大切に使うこと、使い古しのものでも丁寧に使わせて頂くことが、幸せになっていく元であると教えられているのです。
そこで、少しでも節約をして、次男の魂に徳をつけさせてやりたい。そして将来、世のため、人のために働く人間になってもらいたい。そんな思いで、インターネットのフリーマーケットのサイトで、中古のランドセルを安く買えないかと検索していました。
すると、全国から出品されたランドセルの一覧がずらっと表示されるのですが、「現地に取りに来てくれる人」という条件がほとんどでした。その中で、「奈良県天理市 1000円」という表示が目に飛び込んできました。しかも男の子用の黒いランドセルで、「新品カバーも付けます」とあります。ただ、画面で確認すると、6年間使ったせいで少し横に傷が入っていました。
私は全国の市町村からの出品リストの中で、天理という場所が目に飛び込んできて、しかも破格の安さということに、何か神様のお働きを感じました。夜分遅くでしたが、その出品者の方にメールを送ると、すぐに「天理のスーパーの駐車場で引き取りをお願いします」と返信が来ました。
そして、「どちらにお住まいですか?」と聞かれたので、「実は和歌山に住んでいるのですが、天理教の信者なので天理にはしょっちゅう行きます。ついては、それまでお取り置きできないでしょうか」と返信すると、「そちらが来れる日で大丈夫ですよ!」とのことでした。
「ただ、六年間使っていますし、傷も入っているので心配です。大丈夫でしょうか」とあったので、私は「すたりもの身につくで」という教祖の教えを元に、「いえいえ、美品でなくても、かえって子供に徳をつけさせてやれると、夫婦共々喜んでいます」と送りました。
すると最後には、「やはり天理教様の教えは素晴らしいですね。私も同じ親として頭が下がります」と返信してくださったのです。
思いがけず、教えを伝える機会にもなったのだなあと、しみじみ感じ入っていると、その時、不思議なことが起きました。寝ていた次男が突然、起きてきたのです。
次男は三歳頃から半年に一度ぐらい、夜中に突然目を覚まし、大声をあげながら動き回ることがありました。最初は怖い夢を見たのだと思い、「大丈夫やで。お父さんとお母さんがそばにいるからな」と、明るい部屋でなだめるのですが、10分近くわめいたりするのです。その都度、神殿に連れて行き、神様にお願いをさせて頂いていました。こういうことがあったので心配していたのです。
そして、この時もまさにそのパターンの起き方だったので、また動き回って大声を出すと思い、部屋から出て行かないように抱きかかえようとしました。すると、いつもと様子が違い、その場にしゃがみ込んで、何も言わずに一分ほどジッとしてから、また布団に戻っていったのです。「こんなこと初めてやね」と、妻と目を合わせました。
後日、天理のスーパーの駐車場で、相手のお母さんと待ち合わせて、ランドセルを頂きました。お母さんは改めて「徳を積む」という教えに感じ入ったようで、「そう言えば天理小学校の子って、中古のランドセルを使っている子が多いですよね。皆さん大事に使っていて、あれは天理教の教えによるものなんですね。私も生き方を考え直します」と言ってくださいました。
それ以来、次男が突然起きてくるという症状は無くなりました。あの日、魂に徳を積ませてやりたいと実行に移したことと、症状の治まりが立て合ったことに、神様の深い思召しを感じました。このことを忘れず、将来、子供が自ら徳を積んでいく人生が歩めるように、親として育てさせてもらいたいと思います。
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