災救隊 大型「台風12号」豪雨被災地へ(9月7日記)

■2011年9月8日

大型の台風12号の接近に伴い、9月2日から4日にかけて西日本を中心に記録的な豪雨が発生。長時間にわたって大雨が降り続いた紀伊半島では、河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、家屋の倒壊や床上・床下浸水など甚大な被害に見舞われた。

平成以降では最大規模の台風被害といわれる事態を重く見た政府は4日夜、非常災害対策本部を設置。翌日から和歌山県と奈良県で、自衛隊や警察・消防による救出活動や行方不明者の捜索が始まった。

こうしたなか、災害救援ひのきしん隊(=災救隊・田中勇一本部長)は6日、長野吉晴・副本部長を被害の大きい和歌山・三重の被災地へ派遣。床上浸水の被害に遭った和歌山県日高川町の教会を訪ねる一方、和歌山教区隊関係者とともに、土砂崩れで深刻な被害に見舞われた田辺市を視察した。

これと並行して、三重教区隊は6日、河川の氾濫で広範囲にわたって冠水した県南部の紀宝町を視察。自治体との折衝を経て、同町の災害ボランティアセンターの協力のもと、9日から11日にかけて出動することとなった。

(9月7日記)