災救隊 九州北部豪雨の被災地へ
福岡教区隊 7月11日から救援活動
7月5日、活発な前線が停滞した影響で、九州北部で記録的豪雨となり、翌6日にかけて福岡県と大分県に「大雨特別警報」が発令された。河川の氾濫や土砂崩れが発生し、両県で全壊約100棟、半壊約30棟など計650棟以上が被災。7月12日現在、29人の死亡が確認され、21人の安否が分からないままとなっており、懸命な捜索活動が続けられている。
こうしたなか、災害救援ひのきしん隊(=災救隊)福岡教区隊(能美義郎隊長)は管内の被害状況を確認するとともに、災救隊本部へ情報伝達。7月9日、田中勇文・災救隊本部長と中川徳弘・同隊副本部長が現地を視察した。
さらに福岡教区隊は、特に被害の大きかった朝倉市の災害ボランティアセンターと連携し、市と折衝。流木や土砂が押し寄せた民家の復旧作業や、断水が続く地域での給水作業などを要請され、出動を決定した。
7月11日、宿営地の朝倉大教会(内田陽会長・朝倉市)で結隊式が行われた。隊員38人は3班に分かれて現場へ急行し、重機を用いて流木や土砂の撤去作業などに尽力した。
翌12日からは、断水状態が続く同市杷木地区で給水活動も続けている。
一方、大分教区隊(佐治義信隊長)は、7月15日から大分県日田市内へ出動する予定だ。
(7月12日記)