災救隊 記録的豪雨の被災地へ
9月10日、台風18号が低気圧に変わった影響で、東日本では記録的な豪雨となった。茨城、栃木、宮城の3県には「特別警報」が発令。河川の越水や堤防の決壊などが相次ぎ、広範囲にわたって甚大な被害に見舞われた。
こうしたなか、災害救援ひのきしん隊は、鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市からの要請を受け、15日に長野吉晴本部長が現場を視察。翌16日、第1次隊として本部隊をはじめ茨城・東京・神奈川・福島・新潟の各教区隊が駆けつけた。結隊式を行った後、市立小学校などの汚泥撤去に力を尽くしている。
これに続き、23日までに埼玉・群馬・栃木・千葉・山梨の各教区隊が、順次出動する予定となっている。
一方、宮城教区隊も16日、宮城県大和町へ。社会福祉協議会の協力のもと、3日間にわたって、床上浸水の被害に遭った民家の家財道具の搬出などに従事する予定だ。
(2015年9月16日記)
続報 関東・東北豪雨災害
第1次隊(9月16日~)に続き、9月19日から第2次隊、9月21日から第3次隊が出動した。9月23日までに本部隊をはじめ、茨城・東京・神奈川・福島・新潟・埼玉・栃木・群馬・千葉・山梨の10教区隊延べ1254人(食事班の婦人会員163人を含む)が復旧作業と支援活動に力を尽くした。
常総市の要請を受けた災救隊は、市立玉小学校、市立玉幼稚園、市立石下中学校、市立水海道中学校、市立大生小学校、市立御城幼稚園の6カ所で初動救援活動を展開。第1次隊の活動によって、うち2カ所の作業が完了した。
第2、3次隊は市立玉小学校、玉幼稚園、大生小学校、御城幼稚園の4カ所へ引き続き出動し、泥だらけの学習机やロッカー、教材を校庭へ運び出したほか、室内の洗浄・消毒作業に当たった。また、敷地内に堆積した汚泥などを重機やスコップで取り除いた。
さらに、市から新たに要請を受け、市立水海道小学校と市立岡田小学校にも出動。避難場所となっていた校舎内の消毒を行った。
9月23日、3次にわたる災救隊の活動が終了。連休明けの9月24日には、水害発生後から休校していた市内6小中学校が授業を再開した。
(2015年9月30日記)