山口・豪雨被災地へ出動 昨年に続き復旧に尽力(7月19日〜28日)

■2010年8月9日

災救隊山口教区隊
梅雨明け直前の7月半ば、西日本各地は記録的豪雨に見舞われた。なかでも山口県では、昨年同時期の水害に続いて、河川の氾濫に伴う甚大な被害が出た。こうしたなか、行政の要請を受けた災害救援ひのきしん隊(=災救隊)山口教区隊(古川英明隊長)は、7月19、20の両日に美祢市、23日からは山陽小野田市へ出動。県内でも被害の大きかった2市で連日、復旧活動を展開した。
山口教区隊は10年前、県のボランティア協会に登録して以来、県内の自治体やボランティア団体とのネットワークづくりに力を入れてきた。
防府市内を中心に被災した昨年の豪雨災害時には、計4次にわたって復旧作業に取り組む一方、市のボランティアセンターの主要スタッフとして、センターの開設・運営などにも協力した。
今回の出動要請も、これまでの実績が高く評価されたもの。
19、20の両日には、美祢市のボランティアセンターの依頼を受け、延べ44人の隊員が市内7軒の家財道具搬出や瓦礫・土砂の撤去などに従事した。
さらに翌21日には、山陽小野田市のボランティアセンターから、23日からの1週間の日程で出動要請があった。
なお、同隊は28日まで山陽小野田市で復旧活動を継続。延べ出動人数は245人に上った。

広島教区隊は庄原市へ(7月27日〜29日)
災救隊広島教区隊(船津光春隊長)は7月27日から29日にかけて、集中豪雨で甚大な被害を受けた庄原市へ出動、3日間で延べ35人が実動した。
庄原市では16日、1時間の雨量が91ミリを記録した地域が出るなど、記録的豪雨に見舞われた。市内各所で土石流や河川の氾濫などが相次ぎ、死者1人、住宅の全半壊17棟、床上土砂流入38棟の被害が出た。
災害発生から1週間が経った23日、横山逸郎・副隊長(59歳・東城分教会長)が市の社会福祉協議会内のボランティアセンターへ出向いて登録。25日には、親里で緊急の災害対策委員会(委員長=田中一之教区長)を開き、出動を決定した。
期間中は、ボランティアセンターからの依頼で、被害の大きかった同市西城町栗地区の被災家屋へ。床下に流入した土砂の除去や家具の片づけなどに励んだ。