天理大 JOCから優秀団体賞(11・13)

■2008年11月25日

「トップアスリートサポート賞」

選手強化の実績高く評価

天理大学(橋本武人学長)はこのほど、(財)日本オリンピック委員会(JOC)から、選手強化に協力した企業や学校に贈られるJOCスポーツ賞 「トップアスリートサポート賞」優秀団体賞を受賞した。13日には、授賞式を兼ねた「JOC感謝の集い」が東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で開 かれ、北京五輪代表選手をはじめ、スポンサー企業や受賞団体の関係者ら571人が出席。天理大からは、北京五輪で女子ホッケー日本代表の監督を務めた恩田 昌史名誉教授(69歳)が出席し、竹田恆和・JOC会長から表彰状とトロフィーを授与された。 感謝の集いは、五輪事業への深い理解のもと、その推進・普及、さらには選手や指導者の活動を積極的に支援・貢献する企業や学校などに感謝の意を表すイベント。 天理大が今回受賞した「トップアスリートサポート賞」は、選手や指導者を取り巻く環境整備に努め、両者の活動を積極的に支援することにより、国際競技力の向上に尽力するなど、選手強化の基盤を支える企業や学校に贈られるもの。 今年度は11団体(うち1団体は最優秀団体賞)が選ばれ、大学では天理と国士舘が受賞した。 天理大の受賞理由は「スポーツを通じて世界の人と理解し合い、社会の指導的立場に立てる人材の育成を目指し、豊かな伝統と実績を今日まで継承、世界に誇 る競技者や優れた指導者が輩出している。また、時代や社会の要請に応えていくため、システマティックな選手強化を図っている」というもの。 選考を担当したJOC強化部関係者によると、今回の受賞は、女子ホッケー日本代表の北京五輪での活躍によるところが大きいという。 「選考段階では57の団体名が挙がっていた。その中でも、天理大学関係者が代表メンバーの多数を占め、天理を拠点に強化に励んできた女子ホッケーの活躍が 選考員の目に留まった。その背景には、学生を育成した指導陣の手腕はもとより、彼らをサポート・強化する環境設備面での貢献が大きい。さらに『豊かな伝統 と実績を今日まで継承』してきたという点で、日本代表選手やメダリストが数多く輩出してきた、これまでの天理大学の取り組みが高く評価されたものと思う」 とコメントした。 感謝の集いでは、まず北京五輪で活躍したメダリストら32人がステージへ。 この後、竹田JOC会長があいさつに立ち、「選手たちの日ごろの努力はもとより、所属企業や大学が強化トレーニングの環境整備に尽力されたことに厚く御 礼を申し上げたい。次回のロンドン五輪に向けて、選手ともども総力を挙げて、国民の期待に応えられるように努めていきたい」と述べた。 続いて、JOCオフィシャルパートナーの企業などに感謝状が贈られた後、トップアスリートサポート賞の受賞団体の代表者が登壇。恩田氏が竹田会長から表彰状とトロフィーを授与された。 受賞後、恩田氏は「スポーツにおける長い歴史と伝統をもつ天理大学が、日本のスポーツ界で高く評価されたことは非常に意義深く、指導する立場としてとて も誇りに思う。4年後のロンドン五輪には、もっと多くの代表選手が天理大学から生まれるように、学生たちには、これまで以上に懸命に練習に励んでほしい」 と語った。

(立教171年11月23日)