創立90周年記念 第84回「青年会総会」(10・27)

■2008年11月10日

〝節目の年〟にさらなる躍進誓う

会員ら1万5千人親里に結集

【真柱様】今日の旬を大きく伸びる足がかりに

青年会本部(飯降力委員長)は、秋季大祭の翌10月27日、創立90周年記念 第84回「天理教青年会総会」を本部中庭で開催、青年会員ら 約1万5千人が参集した。青年会は、世界たすけを目指す本教の羽翼として、大正7(1918)年10月25日に誕生。以来90年、荒道を開拓する”あらき とうりよう”としての使命を連綿と受け継いできた。現在、青年会では、創立の根本精神に立ち返るとともに、この”節目の年”を意義あらしめようと、国内外 100カ所余りの会場で「天理青年一手一つ躍進の集い」を開催中。5万人の参加目標を掲げ、全会員の参加を呼びかけている。こうした中で迎える今回の記念 総会には、全分会とも参加の呼びかけに熱を込めて臨んだ。この日、青年会長である真柱様は「今日の旬を大きく伸びるための足がかりとして、会設立当初の先 輩たちの気持ちを胸に、同じ信念をもって、一手一つに会活動に取り組んでいただきたい」と要望。お言葉を受けた天理青年たちは、節目の総会をステップとし て、さらなる躍進を誓い合った。

記念総会当日、親里には青空が広がり、さわやかな秋風が吹いた。式典開始1時間前には、分会旗を先頭に会員たちが続々と中庭に集結した。 午前10時、天理高校吹奏楽部の演奏に合わせて、真柱様をはじめ前真柱様、中山はるえ婦人会長ら来賓がご入場。 式典では、礼拝、会旗掲揚、開会宣言に続き、全員で「よろづよ八首」を奉唱した。 この後、活動報告に立った飯降委員長は、節目の年の基本方針を「あらきとうりようの自覚と行動」とし、1年間の分会・教区活動をはじめ、各種活動を積極 的に推進してきた経過を報告。現在、全国各地で開催中の「躍進の集い」の5万人参加の達成に向けて、最後まで全力を尽くそうと呼びかけた。そして「私たち はいま、次の新たな一歩を踏み出すときにある。道の開拓者の精神で通られた先人先輩の足跡のうえに、私たちもまたあらきとうりようとしての歩みを積み重ね るべく、共に勇んで、陽気ぐらし世界実現に向かって躍進しよう」と、さらなる奮起を促した。 続いて、真柱様がお言葉に立たれた。 真柱様は、節目の年を意義あらしめるためには、「青年会の元一日に思いを馳せ、先人先輩たちが残してくれた幾多の動きの中に連綿と脈打っている青年会創立の精神を、あらためて確認し合うこと」が大切であるとして、創立の精神と会の草創期をあらためて振り返られた。 こうした中で、明治40年代以降、創立へと直接つながっていく動きを担ったのは、「白熱的な布教活動のもとに道が大きく伸び広まった時代に生を受けた人 たちで、生まれながらにして信仰的な雰囲気の中で育った、いわゆる親譲りの純然たる2代目の青年たちであった」と指摘された。 また、発足の際に母体となった本部青年会設立に関する一連の「おさしづ」を引用しながら、若い世代の育て方と、育てる者の心構えについて諄々と諭された うえで、「私たちは、そこ(設立)に至るまでの抑えるに抑えきれない道の若者の情熱を見落としてはならない」として、「自分たちの力で、この道をもっと世 に伝え広めていくのだという熱意と、自分で自分を育てるのだという、青年たち自身の成人への強い意思があって、それらが一つにまとまり、天理教青年会の発 足へとつながっていったのである」と強調された。 さらに、青年会が信条とするあらきとうりようの意義についてあらためて言及。広い世界に向かって親神様の思召を伝え広めていく海外布教は、会活動の一つ の大きな柱であるとしつつも、「陽気ぐらしの手本であり道場である各地の教会が、親神様の思召にふさわしく、明るく勇んだ姿を周囲に映し出していけるよう に、一人でも多くの人たちが教会に寄り集い、陽気ぐらしが実践できるよう心を配るのも、大切な取り組みである」と明示された。 そして「それぞれの立場、働きの場は異なっても、また国内であろうが海外であろうが、日々一つ一つの自分たちの言動が、陽気ぐらしのたすけ一条の道につ ながっているのだという自覚をもって通ること」「そのためにも、あらきとうりようは外へ向かっていくという意気込みだけでなく、自分の心の成人のための内 面の開拓も忘れてはならない」として、「内に向かっての働き、外に向かっての働き、その両方に若者らしく進むということが、青年会員としての心がけであっ てほしい」と要望された。 最後に、この記念総会や躍進の集いを「ただ単にお祝いごとや記念行事としてつとめ終えるのではなく、今日の旬を大きく伸びるための足がかりとして、会設 立当初の先輩たちの気持ちを胸に、同じ信念をもって、一手一つに会活動に取り組んでいただきたい。そうあってこそ、創立90周年の意義も明らかになると信 ずる」と、お言葉を締めくくられた(要旨別掲)。 この後、会員を代表して星和彦・仙臺分会委員長が決意表明。全員で「あらきとうりよう指針」を唱和し、『天理教青年会会歌』を斉唱した。

なお、総会終了後、記念行事「あらきとうりよう講演大会」が天理大学杣之内第1体育館で開かれ、4人の青年会員がそれぞれの信仰体験を熱く語った。また、26日の夕づとめ後には、恒例の「前夜祭」が東西泉水プール前広場で催された。

(立教171年11月9日号)