(天理教の時間)
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第1283回2024年5月24日配信

じいちゃんにまた会える日

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関根 健一

文:関根 健一

第1270回

東京スカイツリーから、こんにちは ~かぁかの大切なスタッフへ~

子育てひろばを支えてくれるスタッフたち。ママと子供たちの心に寄り添う働きぶりに、感謝の思いでいっぱいだ。

東京スカイツリーから、こんにちは
~かぁかの大切なスタッフへ~

吉永 道子

 

前回までは、「かぁかのおうち」を利用するママと子供たちについてお話ししました。五回目の今日は、かぁかのおうちを支えてくれるスタッフのお話しです。

「妊娠期からのママの気持ちに寄り添い、ママと一緒に子育てを精一杯楽しもう」。そんな思いで活動してくれる、頼りになるスタッフです。

子育てひろば・かぁかのおうちは、現在7名のスタッフと3名のボランティアで運営しています。8年前に始めた時は、30年来のお付き合いがあるママ友三人がスタッフとして力を貸してくれました。今では、いつもかぁかのおうちを利用していたママさんが、スタッフとして協力してくれています。

その中の一人は、生後一カ月のお子さんをお預かりしたのがきっかけでした。産後、体調が優れず精神的にも疲れていたママは、一時預かりの施設に知っている限り電話をかけてすべて断られ、最後に「かぁかのおうち」に電話をかけてきたのです。

本来なら直接自宅をうかがうことはないのですが、その時なぜか私の足は、自然におうちへ向かっていました。生後一カ月の赤ちゃんとママの様子を見て、ママの心の状態が不安定だと感じました。

「かぁかのおうちに電話をかけてくれてありがとう」。私はママに心の中でそうつぶやき、この出会いを与えてくださった神様に感謝しました。

すぐに子育て支援センターと連絡をとって情報を共有し、翌日から二日間、一時預かりをすることになりました。

赤ちゃんが三時間ごとに上手にミルクを飲む姿は、愛おしくてたまりません。ママにも産後の疲れから早く解放され、この喜びを味わって欲しいと切に願いました。

その後、ママはひろばを利用するうちに表情が明るくなり、元気を取り戻していきました。そして、かぁかのおうちのボランティアスタッフとして一年間を過ごした後、元の職場に戻ることができました。

「定期的にお手伝いできる場を頂けたことで、体調を立て直すことができました。貴重な経験をありがとうございました」と、ママからお手紙が届きました。神様からのご褒美だと、有難く思いました。

スタッフの一人、保育士のMさんは、ひろばを利用するママさん達に寄り添う中で、あるママの気になる言葉を耳にしました。

「我が子なのに全然、可愛く思えない」
「ご飯を食べてくれない」
「イライラして、手をあげたくなる」

そんなママにMさんは、「子育ていつも頑張っていますね。私よりもよく出来ていますよ」と優しい声掛けをして、ママの心に溶け込んでいきました。それができるのも、自身の辛い体験があるからです。

Mさんがスタッフになって間もない頃、突然「もう出来ません」と言われ、驚いたことがありました。そして彼女は、以前勤めていた職場でパワハラを受け、心が折れて体調を崩してしまったこと、その記憶が時折フラッシュバックされ、身体が震えてしまうことがあると話してくれました。

ちょうどその頃、Mさんに、子供たちの誕生日を月ごとにまとめた掲示板の作成をお願いしていました。現場に来ることが難しく、自宅で作ってくれたのですが、Mさんの心が表れた優しい素敵なデザインで、ひろばの雰囲気がとても明るくなったのです。やはり、Mさんはかぁかのおうちに必要な大切な人だと改めて思い、再びスタッフとして戻ってきてくれた時には、本当に嬉しかったのです。

ある時、Mさんから嬉しいメッセージを頂きました。

「保育士として、こんな風に楽しく働けるとは全く想像していませんでした。私を見つけて声を掛けて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです」

Mさんとの出会いも、神様のお引き寄せに違いありません。

立ち上げの時、何も分からず、形のない中で協力してくれたママ友たち。私の仕事量を心配して、事務仕事をすべて引き受けてくださっているYさん。他にも、看護師や保育士としてサポートしてくださるスタッフ。それからボランティアのAちゃん、Sちゃん、Kちゃん。

かぁかのおうちのスタッフは、チームとしてママさんと子供たち一人ひとりに寄り添い、温かく心地の良い空間を作り出すよう努めています。子育ての愛しい時間と、寄り添う気持ちを共有してくれるスタッフたちに、心から感謝しています。

私の中にある「愛」を引き出してくれたスタッフの皆さん、ありがとう。これからも一緒に「かぁかのおうち」を育てていってください。みんな大好きです。

 


 

元の神

 

私たち人間をたすけたいと、この世界の表に現われた親神天理王命様。その自身の存在を示されるに際して、どのような表現を使われているのでしょうか。「おふでさき」に、次のようなお言葉があります。

  このよふのにんけんはじめもとの神
  たれもしりたるものハあるまい(三 15)

我は、この世界と人間を創造した「元の神」である。こう仰せられます。この、自ら言われた「元の神」という言葉に即して、親神様とはいかなる存在であるのかを考えてみたいと思います。

さて、「元の神」という表現は、次のお言葉にも見ることができます。

「元の神、元のをやの理に、人間生れる処、人間生れ代々続く」(「おさしづ」M22・9・23)

元の神、元のをやであるからこそ、何よりもまず人間の誕生について、不思議な働きを見せる。その守護によってつつがなく人間は生まれ、さらに代々切れ目なく続く喜びを見ることができるのである。そのような意味だと受け取れます。

さらに、次のようなお言葉もあります。

「身の内救けるというは、元人間拵えた神」(M36)

病むところをたすけると言えるのは、何もないところから人間を創造した神だからこそ言えるのである。

言うまでもないことですが、何もないところから、人間をはじめ万物を創造するというのは、私たち人間の理解をはるかに超えた力の発動です。従って、「このよふのにんけんはじめもとの神 たれもしりたるものハあるまい」と仰せられるのも、至極当然であると得心できるのです。

さて、先のお歌の後、「おふでさき」はこのように続きます。

  どろうみのなかよりしゆごふをしへかけ
  それがたん/\さかんなるぞや  (三 16)

  このたびハたすけ一ぢよをしゑるも
  これもない事はしめかけるで   (三 17)

  いまゝでにない事はじめかけるのわ
  もとこしらゑた神であるから   (三 18)

泥海の中から、つまり何も存在の原型すらないところから、神の働きによって人間世界が創造され、賑やかに栄えてきた。しかし、神の期待する陽気ぐらしとは遠くかけ離れた状況であるがゆえに、このたび神が直接この世界に現れたのである。そして世界中の人間をたすけるために、未だかつてないことを教えて、不思議な守護を見せるであろう。それも、何もないところからすべてのものを創造した元の神だからこそ、実現できるのである。

まさに、親神様の断固とした救済への意志がにじみ出ているお言葉ではないでしょうか。

(終)

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