第1234回2023年6月16日配信
東京スカイツリーから、こんにちは
子育て広場「かぁかのおうち」に集まるママと子どもたち。スタッフと織りなすワクワク・ドキドキをお伝えします。
東京スカイツリーから、こんにちは
吉永 道子
東京スカイツリーのある東京都墨田区。下町の小さな天理教の教会で、かぁかとスタッフたちが、ひろばを利用するママさんと子どもたちと織りなす「わくわく・ドキドキ・うるうる」をお伝えします。
今日は私の孫、小学三年生の「むっちゃん」が、子育てひろば「かぁかのおうち」について書いた作文を紹介します。
「わたしのおうちはみんなのおうち」
わたしのおうちでは、おばあちゃんが子育て広場をやっています。そこで、おばあちゃんは「かぁか」と呼ばれています。なので、私のうちのことを「かぁかのおうち」といいます。
「かぁかのおうち」は、赤ちゃんから三歳までの小さい子どもとお母さんが一緒に過ごせる場所で、妊婦さんも利用できます。そこではたくさんのイベントやピラティスレッスン、英語教室、お誕生会などをやっています。夏にはプールがあり、またお昼ごはんを一緒に食べたり、子どもたち同士が仲良くなって一緒に遊んだりしています。
かぁかのおうちを利用している、三歳のゆう君という男の子がいます。ゆう君が初めてかぁかのおうちに来たのは、お父さんとお母さんがお仕事のため、一時預かりをした時でした。
最初はすごく緊張していたので、私は「さつき公園」に行って、鉄棒や三輪車で一緒に遊んであげました。また、一緒にご飯を食べて、お父さんとお母さんがお迎えに来るまで過ごしました。
帰る前には私のことを「むっちゃん、むっちゃん」と呼び、おうちに帰ってからも「むっちゃんはどこ?」と聞いていたそうで、すごくうれしかったです。このことがきっかけで、ゆう君はよくかぁかのおうちを利用してくれるようになりました。また、私もかぁかのおうちにくる子たちと一緒に遊ぶことが増えました。
けいちゃんという4ヶ月の赤ちゃんがいます。けいちゃんはお母さんが大好きなので、お母さんから離れたりお母さんが見えなくなったりすると、すぐ泣いてしまいます。
私はけいちゃんのことが大好きで、ミルクをあげたりお母さんのそばで抱っこしてあげたりします。この繰り返しで、けいちゃんはお母さんのそばにいなくても、少しの間、私と一緒にいられるようになりました。他の子も同じように、私をお姉ちゃんだと思って、「一緒に遊んで」と言ってくれる子が多くなりました。
私のおうちは、家族が住んでいるだけの普通のおうちだったのに、どうしてみんなが集まる場所になったのか、かぁかに聞いてみました。すると、3つのことを教えてくれました。
まず、「お母さんと子どもたちが楽しく遊べる場所にするため」。次に、「安心して子どもを預けられる場所にするため」。最後に、「お母さんたちを応援するため」。
それを聞いて、私はとても良いことだと思いました。かぁかってすごい人なんだなと思いました。私は、初めて会う子同士でも仲良くできたり、一人っ子でもきょうだいがいるように思えるおうちにしていきたいです。
かぁかのおうちに来ている親子は、みんなが家族になっています。
ある日、三歳の男の子と生後二か月の赤ちゃんが「かぁかのおうち」に来ました。三歳のいっくんは自閉症と診断され、初めての場所には絶対に入らないと聞いていました。二か月のあーちゃんは、まだ首が据わっていません。
「おかえりなさい」と声をかけると、いっくんは、さっさと玄関に入り自分で靴を脱ぎました。ママに抱っこされているあーちゃんは、スタッフが抱っこ紐から下ろして預かります。
ママの目には涙があふれています。いっくんがすぐ場所になじみ、あーちゃんがスタッフに抱っこされ、安心したのでしょう。コロナ禍で外出もできずにいた日常の中、どんなにパパが協力してくれても育児は孤独なもの。ママの心と身体は壊れる寸前だったのです。
「かぁかのおうちに来てくれてありがとう」
「みんなでお茶飲もうね」
スタッフが声を掛けると、ママの涙が笑顔に変わりました。
いっくんは、大好きなおもちゃで納得するまで遊びます。がんばって、三輪車に乗ることができるようになりました。あーちゃんも落ち着いておっぱいを飲んでいます。
その後も、開催日には必ず来てくれるようになりました。スタッフの心遣いと優しい気持ちが、ママに届いたのだと感じました。これも神様のお計らいです。
かぁかのおうちに来ると、いっくんは「ただいま~」と言って靴を脱ぎます。みんなでお茶を飲みながら、おしゃべりをして、今日も元気でワクワクします。神様のお引き寄せによって、ママもいっくんもあーちゃんも、かぁかもスタッフも、楽しい、嬉しい時間を過ごしています。
「明日も待ってるからね~!」
かぁかが手を振ります。
「かぁか、バイバーイ!」
いっくんの声が、いつまでも、いつまでも聞こえています。
明日もちゃんと歩いて来れるかな? 神様が連れてきてくださいますように、そして明日も「おかえりなさい」が言えますように。
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