
いつもと違う道を通ると、いつもと違う人に出会います。
最近、毎朝歩くルートを少し変えてみました。何年も同じ時間に同じ道を歩き続けていると、いつも顔を合わせる人たちがいます。
自然に「おはようございます」や「こんにちは」といったあいさつが交わされるのは、とても気持ちがいいものです。
年間を通じて同じ道を歩いていると、時季によっても出会う人が変わってきます。昨年よく見かけていた人たちと今年も出会うようになると、季節の移ろいを感じます。
「実々の道を通る者は、案じる事は要らんで。皆善き道へ連れて通る、と諭し置こ」
とはいえ、子供たちの通学路とは違って、毎日歩く道順は、あらかじめ決まっているわけではありません。何年も通っている道を少し変えて、両手を振って歩きだすと、なんだか新鮮な空気を感じます。すれ違う人たちの顔ぶれも変わります。いつも同じ道を歩いていると、外へ出た途端、自然にいつもの道へ足を向けがちですが、本当はいくつもの選択肢があるのです。
どの道を選ぶのかは自分次第。いつもの道を歩いていて、少し気分が憂鬱なときは、道順を変えてみるのも良いかもしれません。でも気持ちよく道を歩いていくには、やはりいつも笑顔で、元気にあいさつする姿勢を忘れてはいけませんね。 (岡)