おやのことば 12月5日

11月の本部月次祭は朝から雨模様でしたが、かぐらづとめが始まるころから晴れ上がり、気持ち良く「みかぐらうた」を唱和できました。

青空の下で声を張り上げていると、澄みきった空の色のように心も晴れやかになっていきます。ささいな出来事に一喜一憂する毎日ですが、神苑で「みかぐらうた」を唱和していると、すべてを素直に受け入れられるような気持ちになるから不思議です。 「晴れの日で良かったなあ」と思いながら空を見上げると、遠くの空から雨雲が近づいてきているのに気がつきました。

確かに、晴れの日の参拝は気持ちがいい。でも、雨の日には雨の日の心地良さがあります。猛暑の中で、汗を流しながら空を見上げた今年の夏も、いまになって振り返ると懐かしく感じます。厳しい寒さの中で、吐く息を白くしながら「みかぐらうた」を唱和するのも、気が引き締まっていいものです。 「曇らば曇れ、晴れば晴れ。成程の思案を定め」

今年一年、いろいろな日がありました。晴れの日も雨の日も、雪や風の日も。それでも振り返ってみて、どの日も良い日であったと感じられるのは、やはりこの信仰のおかげです。

たとえ、これから雨になったとしても、雨の降る中で気持ち良く「みかぐらうた」を唱和したいものです。(岡)

ページの先頭へ