おやのことば 12月2日

今年も残すところ、ひと月を切りました。師走を迎えた街並みは、いつもより少し慌ただしく感じます。

仕事机に積み上げてある、この一年の「おやのことば」の原稿と「おさしづ」の抜き書きを手に取ると、その時々の思い出が自然に浮かんできます。

この一年も、さまざまな出来事がありました。楽しいこと、つらいこと、感動したこと、驚いたこと。こんな毎日を乗り越えていく中で、いつも「おやのことば」が心の糧になってきました。

人間思案にとらわれていては、答えを見つけられないような状況に直面したときも、「おさしづ」のお言葉の背景にある、親神様の広大な親心の世界にふれることで、現在の自分と世界を根底から見つめ直すことができるのです。

「満足というものは、あちらでも喜ぶ、こちらでも喜ぶ。喜ぶ理は天の理に適う」

いかなる状況にあっても、「喜ぶ」ことのできる世界がそこにはあります。教祖を通して伝えられた親神様の教えをもとに、人生の意味を考え直すとき、無意味と思える出来事の中にも、深い親心を感じることができるのです。

良いことばかりの一年ではありませんでしたが、ため息と後悔ではなく、喜びと感謝の心をもって、過ぎゆく年を振り返ることができるのは、この道の信仰のおかげです。

来年の幸福を願うこと以上に、これからも「おやのこころ」を身近に感じられる人生を送っていきたい。そう願う年の瀬です。 (岡)

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