おやのことば 11月29日

このコラムの担当を引き受け、「おさしづ」の通読を始めるようになってから、もうかなりの年月が経ちました。

最初の予定通りに毎日拝読していれば、すでに2、3回は全巻を通読しているはずです。ところが実際には、目標をほとんど達成できていません。

慌てずに、じっくり読み進めることで、感じられるものがあることは確かです。しかし、このままでは「全巻の味読を繰り返すことで、『おさしづ』の言語世界を自然に身に付ける」という執筆当初の目的を実現することは不可能です。

「通読は生涯の営みだから」と悠長に構えていては、「おさしづ」の世界の”入り口”にさえ到達できないでしょう。

「成るよ行くよ\と、今年行かねば来年という。三年五年十年仕切りた事はいかん」

今日できることを明日に持ち越していると、いつまでも仕事は先へ進みません。今日できなかったことは、せめて明日には実現したい。「数日先になっても構わない」という意識では、何もできないまま人生が終わってしまいます。

信仰生活においても、一歩ずつ確実に心の成人の歩みを進めていきたいものです。

今年も間もなく「師走」を迎えます。残りの1カ月、この1年間を反省しながら、少しは目標に近づけるように頑張りたいと思います。(岡)

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