おやのことば 11月24日

最近、日常会話の中で小言を口にする機会が増えてきたような気がします。

目上の人に指導される機会が少なくなって、子供や若者たちに助言する機会が増えたせいでしょうか。時々、自分のことは棚に上げて偉そうに文句を言っている、そんな自分自身に嫌気が差すことがあります。

たとえ必要な発言であっても、マイナスの言葉はマイナスの感情につながります。朝、なかなか起きてこない子供を厳しい言葉で叱りつけると、叱ったほうの気持ちも重くなるものです。

「道の理やで。これさえ聞き分けたらば、腹立ちゃせん」

誰かに叱られる機会が少なくなり、誰かを指導する機会が増えていく時期こそ、自分の都合や思い込みで小言を並べていないかどうか、いつも自らを省みる姿勢が必要だと思います。

つい先日も、出先で若いころなら言わなかったような苦言を呈して、何か良いことをしたような気分に浸っていました。でも夕づとめの際に、もう一度、そのときの出来事を振り返ってみると、自分にも落ち度があったような気がしてきます。少なくとも、もう少し丁寧な言い方をすべきでした。

そのときの相手に反省の気持ちを伝える機会は、多分、もうないでしょう。その代わりになるとは思いませんが、いま親神様に深くお詫び申し上げています。(岡)

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