おやのことば 10月27日

大学に献血車が来ていたので、授業の合間を縫って献血をしてきました。いつものように、400mlの献血です。

終了後に受け取った赤いカードを裏返すと、献血回数は29回と記録されています。古い手書きのカードは何度か紛失しているので、実際にはもう少し多いかもしれません。一度献血すると、ある程度期間を空けないと次の献血ができないため、だいたい年に数回の頻度になります。

つまり、この献血カードは、私が20年以上、元気に暮らしてきたことの証しでもあるのです。

「他人が他人やない。身が身やない。これ一つ聞き分けたら、何かの事情も皆分かる」

初めて献血をしたのは、大学生のときでした。それからしばらくの間は忘れていましたが、大学院へ進学して将来の進路に迷っていたときに、街中でふと目についたのが献血センターでした。

毎日、机に向かっているだけの生活に疑問を持っていたときに、これなら、いまの自分でも誰かの役に立つことができる――そう思って始めたのが献血です。以来、留学中の6年間を除いて、ずっと続けてきました。

ただの自己満足に過ぎないかもしれませんが、自分が今日ここに生きていることが、必ず他の誰かの役に立つと感じられるのは、とてもうれしい。

来年の30回目を目指して、これからも健康に気をつけていきたいと思います。(岡)

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