おやのことば 10月6日

いろいろな国の人たちと、英語で討論する研究会に参加してきました。

日本国内で開催された日本研究者たちの会議でした。参加者は、留学生や日本在住の外国人研究者の方々です。英語が母国語ではない人も英語で発表し、討議を重ねています。日本語で話しかけても答えてくれそうなのですが、最後まで英語を使い続けました。

このような討議の場合は、頭の中も英語で考えていないと、議論に参加することはできません。日本語で考えた内容をその都度翻訳していては、話題についていけなくなるからです。ただ、英語で考えて話すときは、自分の性格がいつもと少し変わるような気がします。

「所を変えて優しい心を治め、何よの処頼む。何程心あれども頼む。心あれば荒い言葉も使うまい\」

きっと、言葉は心と連動しているのでしょう。普段はあまり討議に積極的ではないのに、英語になると急に議論好きになるのが自分でも分かります。

この言葉と心の連動に気がついてからは、普段使っている言葉にも気をつけるようになりました。たとえば、子供に用事を頼むとき、「やらせる」ではなく「やってもらう」と表現するだけで、こちらの気持ちは変わってきます。

「ありがとう」と言葉にすると、言った人の心も温かくなる。どうせなら、気持ちの良くなる言葉を使いたいですね。(岡)

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