おやのことば 10月5日

今年の夏は、突然の激しい雨に驚かされることが幾度もありました。

先日も、傘を持たずに歩いている最中に雨が降りだし、おやさとやかたの吹き抜けで雨宿りをしていると、先客がいました。

乳幼児を乗せたベビーカーを取り囲むようにして、数人の大人たちが楽しそうに立ち話をしています。祖父母と両親、あとは叔父さんや伯母さんなのでしょうか。雨に濡れて困っているはずなのですが、どの人も真ん中の赤ちゃんを見て、満面に笑みを浮かべている姿が印象的でした。

「皆んな可愛い子供、皆可愛い\」

小さな手を振り動かし、足をバタつかせる赤ちゃんの姿を見ていると、思わず笑顔になります。ましてや、かわいいお孫さんに対する愛情は一入でしょう。人間の心の根底には、初めから他者への深い愛情があることを感じます。

赤ちゃんを見つめるときのような笑顔を大人同士も自然に見せ合うことができたら、きっと、この世界はもっと住みよくなるでしょう。

たぶん、それはそんなに難しいことではなく、本当は自然な人間のあり方なのだと思います。人は互いにたすけ合い、支え合うように、初めから生まれてきているのですから。

「皆可愛い\」という親神様の深い親心に、自然に応えられる生き方を目指したいものですね。(岡)

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