
結婚してから、もう23年が過ぎました。元号が昭和から平成に変わる前年に結婚し、最初の結婚記念日が平成元年でしたので、平成25年には銀婚式を迎えます。
新婚当初にしばしば感じた生活感覚のギャップは次第に薄れて、価値観をかなり共有できるようになりました。
とはいえ、20年以上の時間を経ても、いまだにご飯の炊き加減の好みが一つにならないことは、かつてこのコラムにも書きました。いまでも時々、夫婦げんかの火種になっています。
「正しい」とされる主張が複数あるとき、どれが本当に「正しい」主張だと判断するのか。判断基準の決定が難しいケースは少なくありません。自分や自分たちにとって「正しい」判断が、他者には正しくないとされることもあるでしょう。
「合わん心を皆それ/\治めてくれるが一つの事情と言う」
どうしてもお互いの主張が交わらないときは、心を親神様のほうへ向けながら、深く話し合って心を一つにする努力を重ねることです。ただ、このとき大事なのは、教えの中に答えを求める以上に、心の向きを変える姿勢を持つことです。
まず、自分自身が親神様の目に映る自らの姿を反省し、相手の気持ちを理解する――これが一番大切なことだと、この23年間で何度も学んだのですが……。まだ、しばらく時間が必要なようです。(岡)