おやのことば 7月22日

夏休みを目前に控えて、子どもたちが通知簿を家に持ち帰る時期が近づいてきました。胸を張って得意げに家路を急ぐ子もいれば、少し足取りの重い子もいるかもしれません。わが家の子どもたちは、今年はどちらでしょうか。

子どもが順調に成長していると、「もう少し勉強してほしい」とか「スポーツで活躍してほしい」といった、親の願いや期待が生じてきます。でも、小さな命を最初に授かった日の感激を思い返せば、今日も家族そろって元気に暮らせていることこそが、本当は最も喜ぶべき幸せなのです。

子どもを授かったからといって、すべての人が順調に育て上げ、なんの問題もなく成長するわけではありません。いままさに、子どもの身上や事情を前にして、苦労している人も少なくないでしょう。私自身もかつて、授かった子どもを失うという極めて苦しい経験をしました。

「心通りのこの守護を、十分のたんのうの心以ちて早く定め」

目の前に現れている自分と世界の姿の中に、自らの「心通り」に現れてきた親神様のご守護を感じて、感謝と喜びの心をもって日々を暮らすこと。本当に子どもたちの将来を考え、幸せを願うのであれば、このような毎日を共に生きることのほうが大切ではないでしょうか。

もうすぐ1学期の終わりです。今年は、結果よりも努力の過程を称えてやりたいと思っています。(岡)

ページの先頭へ