おやのことば 7月18日

結婚当初、よく将来のことについて考えました。

それまで先のことなどほとんど考えたことのない、いいかげんな人間でしたので、結婚して少しは責任を感じるようになったのかもしれません。

でも、そのときの予想の通りになったことは、ほとんどありません。唯一実現できたことは、いまも夫婦が一緒に暮らしていることくらいでしょうか。

それでも、5年後、10年後、20年後の、自分と家族の生活について、いまでもいろいろと思いを巡らせます。妻や子供の顔を思い浮かべながら将来のことを考えていると、楽しみなこともあれば、少し不安に感じることもあります。

いつかは、この子たちも幸せな家庭を築けるのでしょうか。

「日々裕福でも、身に不足ありて楽しみはあろまい」

彼らは、どんな仕事をして、どんな人と出会い、どんな幸せを見つけるのでしょう。あまり良いニュースを聞かない最近の世相を見ていると、心配の種は尽きません。自分たち夫婦の老後についても、つい先案じをしてしまいがちです。

ただ、どんなに生活の基盤が安定しても、肉体的・精神的に元気でなければ、幸せを感じることはできません。選挙のマニフェストには約束されていない幸せを見つけることこそ、信仰の喜びではないでしょうか。(岡)

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