おやのことば 7月10日

じっとしているだけで汗ばむような夏日が続いています。今年も冷たい麺類がおいしい季節がやって来ました。素麺や冷や麦、冷麺など、人によって好みはあるでしょうが、個人的には、ざるそばが大好きです。

ゆでたてのそばを冷水でよく洗い、冷たいうちに頂きます。この水洗いを丁寧にやりさえすれば、食料品店で一番安い乾麺を買って作っても結構おいしい。

このざるそばの作り方を教えてくれたのは、学生時代の先輩でした。いつもの会話の中のひと言だったのですが、冷水でそばを手もみ洗いするたびに、その先輩のことを思い出します。

「ほんにと自由なら、何から一つ\の理も思い出す。思い出せば理に結び込んだる」

普段は忘れてしまっていても、何か行動を起こすたびに特定の出来事や言葉を思い出す。こういう経験は、よくあります。だからこそ、たとえ小さなことでも、日常生活の中で信仰に関わる行動を続けることが大切なのです。

アメリカ留学の当初、学生寮の一室をルームメートと共有していたころは、部屋にお社を祀ることはできませんでした。それでも、たんすの上に神実様を入れたケースを置いて、その前で毎日手を合わせることが大きな心の支えになりました。

大切なことを忘れないためには、やはり何かを続ける必要がありますね。(岡)

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