おやのことば 6月28日

「あなたの望みは何ですか?」

あるテレビ番組で、街行く人たちにこんな質問をするシーンがありました。目標を達成することや欲しい物を手に入れること、憧れの人物に会うこと、遠い土地を訪ねることなど、さまざまな回答が寄せられました。

試しに身近な人たちに聞いてみると、やはり現実的な回答が多いようです。「家族の健康」や「世界の平和」といった望みを実現するためには、やはり具体的な対応策が必要となります。

人の望みは、ややもすると物質的になりがちですが、この世界と生命を創造し、絶えず守護している親神様は、私たち人間に何を望んでおられるのでしょうか。

「外の錦より心の錦、心の錦は神の望み。飾りは一つも要らん」

「おさしづ」には、ほかにも「優しい心神の望み」(明治34年3月7日)といったお言葉もあります。

人生の中で何を実現するのかではなく、人生をどのように生きるのか。形ある成果よりも”生きる姿勢”が問われているような気がします。形は取り繕えますが、自分の心はごまかせません。胸に手を当てて考えると、反省することばかりが浮かんできます。

「自分の望み」を実現する努力も大切ですが、「神の望み」を実現できるような生き方を目指したいものです。(岡)

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