おやのことば 6月11日

2、3年ほど前のことですが、小学生になったばかりの娘に突然質問されました。
「お父さん、初めのタマゴはどんなんだったの?」
「えっ!?」

最初は何を言っているのか理解できませんでしたが、どうやら生命の起源について聞いていたようです。タマゴが孵って雛鳥が誕生し、その鳥が成長してタマゴを産む。このような生の継承を繰り返して、生命は成長してきました。しかし、「初めのタマゴ」はどこからきて、どのようなものであったのか?

「ニワトリのタマゴ」といった対象の限定があれば、まだ考えることも可能なのですが、すっかり答えに詰まってしまいました。

でも、答えに詰まったときにこそ、「おやのことば」が威力を発揮します。

「立毛の育つも、この世始めも同じ事」

「無い人間」を拵えた、親神様の創造の働きがあって初めてこの世界があり、私たちの生命がある。この世界の創造のときから変わらない親神様の御守護に包まれて、生命ははぐくまれてきたのです。このような「答え」を与えられていることが、信仰の喜びの一つだといえるでしょう。

これから先、娘もさまざまな問いに直面することでしょう。時には、「答え」を見つけられずに苦しみ、悩むこともあるかもしれません。しかし、どんなときにも私たちには、教祖を通して伝えられた親神様の教えがある。「おやのことば」には、人知を超えたこの世界の真実があふれているのです。

このことをしっかり、次代に伝えていきたいものです。(岡)

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