
風邪や小さなケガのような身上は、いったん快方へ向かうと、どんどん良くなるものです。ところが、入院を必要とするような病状の場合は、そう簡単にはいきません。風邪でも一度こじらせてしまうと、朝は気分が良くても、夕方にはまた熱が出るというように、長引くことが少なくないようです。
このようなとき、毎日を前向きな気持ちで暮らすことはなかなか難しいものです。状態の良いときには、どうしても先のことを心配し、状態の良くないときには肩を落としてしまいがちです。
一瞬先のことでさえ予測できない人間にとって、先々の不安を払拭し、現在の自分の決断に自信を持つのは、極めて難しいことなのかもしれません。
しかし、この世界に生起する出来事は、すべて親神様のご守護の現れだと気がつくとき、心の向きが変わってきます。
「良い日は良い、悪い日は悪い」
目先の出来事に翻弄される人間思案にとらわれていると、なかなか心に明るさは生まれてきません。しかし、親神様のご守護は、私たちの心通りに現れてくるのです。状態の良いときには、親神様のご守護に感謝して素直に喜び、状況の良くないときには、親神様のご守護を信じて先を楽しみましょう。
このような意識の転換が、私たちの人生を変えてくれるのです。(岡)