おやのことば 6月1日

田舎暮らしをする者にとって、初夏は草刈りの季節です。こちらの草を刈ったと思えば、もうあちらの草が伸び始めています。

先日、エンジン式の草刈り機を使って一気に片づけようとしたのですが、途中で燃料切れになってしまいました。

ついさっきまで軽快に回っていた回転刃は、もう揺すっても叩いても全く動きません。静かになった機械を置いて、動かなくなった回転刃を見つめていると、何か不思議な感情が湧いてきます。

燃料が豊富にある間は快調に動いていても、いったん燃料切れになれば、新たな燃料を足すまで全く動かない。「人生にもこんな時期があるな」などと考えていると、古びた機械が愛おしく思えてきました。

「生け花一寸弱いもの。根があれば根から芽が出る。又、節から芽が出る」

根のない切り花は、一時は美しくとも、次第に枯れていきます。地中から養分を吸収する根を張っていなければ、節から芽を出す生き方はできないでしょう。

燃料切れになりかけたとき、もう一度、生きる力を補給する栄養源はありますか?

これまでの人生を振り返ると、この道の信仰につながっていたことが、いつも新たな一歩を踏み出す力を与えてくれました。

燃料不足を感じるときは、本部神殿や教会へ足を運び、心を親神様のほうへ向けてみましょう。そこには、決して尽きることのない、生きる力の源泉があるのですから。(岡)

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