
ここ数年、長時間にわたって正座をしていると、膝の裏側に違和感がありました。さらに、この冬には日常的な動作の際にも痛みを感じるようになり、しばらく正座のつらい時期が続きました。
季節が変わり、痛みはすっかりなくなりましたが、いつまでも若いころと同じようにはいかないようです。
たとえ些細なことであっても、体の変調が続くと不安になってきます。子供の将来や老後の生活などを想像しながら、「あと○年、元気でいられたら、子供も大人になって……」などと考える日が続きました。
いろいろな可能性を想像しましたが、いずれも自分の健康だけを心配していることに気がついて、思わず苦笑してしまいました。
たとえ今後10年、20年の間、自分自身は健康でいられても、家族や周囲の人々が元気に暮らしていなければ、予想した将来は実現しません。さらには、世界が平和であって、自然環境が安定していなくては、本当は自分の未来のことなど考えることはできないのです。
「めん/\心に掛かる。自分心と言う」
自分を中心にすべてのことを考えていると、多くの人々と互いに支え合い、親神様のご守護に満たされた世界の中で毎日を暮らしていることを忘れがちです。自分がいて、周囲の世界があると同時に、周囲に支えられて自分が存在していることに気がつくことも大切なのです。(岡)