おやのことば 5月14日

幼い子供と話していると、「なぜ?」「どうして?」「本当はどうなっているの?」といった質問を繰り返されることがあります。最初は答えられるのですが、回答する内容がだんだんと怪しくなってきます。

人は死んだらどうなるのか。宇宙の果てはどこにあるのか。そして、一体何のために生きているのか――。普段は忘れてしまっていますが、私たちの人生は、実はこのような問いに満ちているのです。

しばしば勘違いをする人もいるようですが、こうした問いには「答え」が無いわけではありません。今ここに生きている自分がいる以上、自分が生きていることの意味は存在します。ここに空間があるのですから、宇宙の果てもあるでしょう。すべてに「答え」はある。でも、人間にはたどり着くことができないのです。

親神様は教祖を「月日のやしろ」として、このような問いへの真実の答えを人間世界に伝えてくださいました。今回のお言葉は、あらためてこのことを実感させてくれる、そういうお言葉です。

「学者がした道でもなし、人間心でした道でなし」

真実の神が天然自然の理で付けた道であればこそ、決して揺るがされることのない、真正の人生の指針となる。このことを本当に実感できたとき、この道の信仰は、きょう一日を生き抜く人々の真の力になるのです。(岡)

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