おやのことば 5月4日

初夏を思わせる陽気に誘われて、戸外で娘とキャッチボールをしました。

小さい手で投げ返してくるボールは、やっと手元に届くような力です。でも、この子もあと5年もすれば思春期を迎え、10年経てば成人になる。このボールが真っすぐ飛んでくるのはいつごろだろうかと、そんな先々のことまで想像を膨らませていました。

将来はどんな人と結婚し、どこで暮らすのか。老後は……とそこまで考えて、思わず苦笑しました。自分の人生でさえ、まだ何も決まっていないのに、そこまで心配するのは少し気が早すぎるようです。

「道は心尽しての道。人間の道やない、神の道」

自分なりに人生設計を考えて、目標に向かって努力していく。こうした姿勢は尊いものです。しかし、計画を立てることはできても、予測はできないのが人生です。

人生の計画は、親神様の絶えざるご守護に支えられて初めて実現可能となることを忘れてはならないでしょう。自分にできることは精いっぱい努力しながら、親神様のご守護が現れてくるような生き方を求めていきたいものです。

いま、私が投げ返したこのボールのように、信仰の喜びを子供たちに伝えることはできるでしょうか。また、彼らはそれを受け取ってくれるでしょうか。将来のことを計画するより、まずこちらの成人が大切なようです。(岡)

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