
いつのころからか、このように心の中でつぶやくことが多くなったように感じます。
子供のころも、大人になったときのことを想像することはありました。でも、大人になってからの未来のイメージは、どちらかといえば後ろ向きで、いまの時間が早く過ぎてくれることを願うケースが多いように思います。
何かに取り組むとき、最初から「いつ終わるのか」と考えるようでは、充実した時間を過ごすことはできません。
「暮れる日を待つようではならんで。朝から晴天の日無ければなろうまい」
人は何か大きな目標に向かって努力を積み重ねるとき、現在を充実して生きることができます。
先ほど通りすがりの野球場で見かけた少年たちは、現在の時間が早く過ぎることを願っているようには見えません。また、何か目標を持っている学生や生徒は、勉強への姿勢や集中力が違うものです。
けれど、大人になった私たちにも「陽気ぐらし」という人生の”究極の目標”があります。人間世界の創造のときから、「陽気ぐらし」世界の実現を待ちかねておられる親神様の思召を真摯に受けとめるなら、今日一日を後ろ向きに生きることはできないでしょう。
充実した今日を生きることが、明日の喜びにつながるのです。(岡)