おやのことば 4月30日

最近、朝刊を開くと学習塾のチラシが目に付きます。以前に比べて増えたような気がするのですが、実際に数えてみるとそうでもありません。子供が学齢期になって、自分では意識しないうちに、教育パパになっているのでしょうか。そういえば、自動車の買い替えを考えていた時期には、車の広告ばかりが気になりました。

妻の妊娠中は、街を歩いていても世の中にこれほど妊婦さんがいるのか、と驚きましたし、子供の成長に従って、同年代の子供たちが目に付くようになりました。あまりに「当たり前」のことなので忘れてしまいがちですが、世界はそのままに「見えている」のではなく、私たち一人一人が意識的に世界を「見ている」のです。

「聞いて直ぐ見て直ぐ、運ばねばなろうまい」

この世界には、親神様の守護があふれています。しかし、その真実に心の眼を開かなくては、尊い働きを「見る」ことはできません。毎日の生活の中で、起きてくるさまざまな出来事の中に親神様の働きを見いだし、その思召に思いをはせる。このような信仰を教えられていることが、お道の素晴らしさの一つだと言えるでしょう。

教祖を通して伝えられた親神様の教えを心に治め、この世界にあふれている親神様の守護を感じられるようになれば、昨日までと同じ世界が、まったく違う世界として目の前に広がってきます。そして、親神様の思召に応える、真の人間としての生き方への道が開けてくる。こうした成人の過程を親神様は、いつも温かく見守っておられるのです。(岡)

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