おやのことば 4月29日

久しぶりの晴天に恵まれた先日、戸外でペンキ塗りをしました。数年前に自分で組み立てた小さなウッドデッキは、毎年ペンキを塗り直さないと木が腐ってしまうからです。

作業に集中していると、日差しの暖かさにつられて、子どもたちも外へ出てきました。菜の花やタンポポの鮮やかな黄色が眩しくて、思わず目を細めてしまいます。本当に、のどかな春の一日です。

でも、一年中が穏やかな春の日ではありません。時には嵐の日もあるでしょう。ごく普通の生活を送ってきた、私たちの人生を振り返ってみても、涙が涸れるほど泣いた日もありますし、疲れ果てて心を倒した日もありました。

「一日の日雨降る、風吹く、春の日はのどか。一年中はどんな日もある」

雨の日もあれば、晴れの日もある人生の中で、どのようなときも親神様のご守護に感謝し、生かされて在る喜びを感じられることが、信仰の素晴らしさではないでしょうか。

草花の周囲を駆け回っている子どもたちの姿を見ていると、いろいろな日がある中で、今日の幸福を感じられることへの喜びが湧いてきます。幸運に恵まれることよりも、幸福を感じられる人生を歩んでもらいたい。そう願いながら、静かに手を合わせました。(岡)

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