おやのことば 4月27日

自宅の階段を上がってすぐのところに、子供たちの写真を額に入れて飾っています。生後1年以内に撮影した写真を引き伸ばしたものですが、それぞれにあどけない笑顔をしています。この写真を撮ったころは、全く親に頼りきっていた子供たちも、最近ではだんだん生意気なことを言うようになってきました。

先日も長男と少し意見が対立して、「誰のおかげで、ここにいられると思うんだ」と詰問すると、「お父さんの親がいなければ、お父さんもいないわけだから、お祖父さんのおかげだね」と言い返されました。

「元の神、元のをやの理に、人間生れる処、人間生れ代々続く」

確かに、自分の親が存在しなければ、目の前にいる子供の親である自分自身も存在しません。いまここで、この子供たちと一緒に暮らす幸せを味わえるのは、この世界が創造された時から生命が絶えることなくつながり、これからも受け継がれていくからです。

両親である私たち夫婦の力だけで、この子たちを生み育ててきたわけではありません。子供は親の所有物ではなく、親神様の目から見れば、同じ生命の価値を与えられた「きょうだい」なのです。

このことをあらためて教えられたような気がして、悔し紛れに息子を小突きながらも、親としての心のあり方について反省させられました。(岡)

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