おやのことば 4月3日

天気のよい日だと思っていたのに、急に分厚い雲が広がって雪や霰が降りだすなど、春先の不安定な天候が続いています。

でも今朝は、久しぶりに雲一つない快晴です。

もうすぐ日が昇る東の空には、まだ白い半月が美しく輝いていますが、次第に青紫色の空が明るくなって、薄い乳白色の陽光が東の空を覆っていきます。

こんな日は、夜明け前の空が美しい。目を覚ました犬と一緒に戸外へ出て、しばらく東の空を眺めていました。

「朝吉き日なら、いつも身は速やか」

明るさを増してきた空の下で、早朝の冷たく透明な空気を胸いっぱいに吸い込むと、いつも心の片隅にある小さな悩みや不安、心のわだかまりなどが、少しずつ薄らいでいくような気がします。

良い日もあれば思い悩む日もある中で、目の前の出来事に一喜一憂する毎日ですが、ちょっと立ち止まって空を見上げれば、こんなに美しい光景が広がっているのです。

道行く人から見れば、ボーッと空を眺めている姿は、少し挙動不審に映るかもしれません。それでも私の体の中には、キリッとしたさわやかな空気が染みわたっていきます。程なく、朝日が昇ります。さあ、家に戻って新しい一日を始めましょう。

きっと、今日は良い日になる。そんな気がします。(岡)

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