
学年末の試験や受験シーズンが、ようやく終わりに近づいてきました。わが家の子供たちも、母親に叱咤激励されながら、なんとか机に向かっていたようです。
誰もが勉強の大切さは分かっています。でも、なぜ勉強が大切なのでしょうか。この問いに対しては、千差万別の答えがあるはずです。なかには難しく考え過ぎて、やる気を失う人もいるかもしれません。
「万事の処、内々それ/\の心楽しんで、これまで長らえての中、道という一つの理というは、何にも無駄の理にはなりゃせん」
難解な方程式や膨大な量の単語を前にして、ため息をついている姿は今も昔も変わりません。
「こんなことを勉強しても、将来の役に立つのだろうか……」。私自身も中高生のころは、勉強不足の言い訳に、よくつぶやいていたものです。
ただ現在では、勉強した内容よりも、勉強したという事実のほうが大切だと感じています。たとえ勉強の中身は忘れたとしても、勉強する姿勢を身に付けることは、人生にとって大きな意味を持っています。方程式の正解を見つけることも大切ですが、筋道を立てて考える思考力を身に付けることは、もっと大切です。英単語を繰り返し覚える忍耐は、仕事の重みに耐える力を育んでくれることでしょう。
そんなことを考えながら、子供たちを見守っています。皆さんはどんな言葉をかけていますか?(岡)