おやのことば 3月11日

お道の教えには、きわめて平易な言葉によって表現された、シンプルなメッセージが少なくありません。特に「一れつきょうだい」や「互いたすけ合い」といった言葉は、どの人にも共感をもって受け入れられることでしょう。

しかし、言葉にするのは簡単でも、現実に教えを実行するのは容易ではありません。親子や夫婦のような近しい間柄でも、教えの実行どころか、時には深い溝ができてしまうことさえあります。ましてや、地球の反対側に住むまだ見ぬ人々の人生について、本当の「きょうだい」のように共感することはできるでしょうか。

互いにたすけ合うことが、人生にとって大切だということは、きっと誰でも理解できるでしょう。しかし、このシンプルな教えを実行に移すことは、非常に難しいと思われます。どうしても自分中心の考えや行いが先立ってしまうのは、私だけでしょうか。

「皆人の事とも思わず、我が事と思てくれ」
「一れつきょうだい」や「互いたすけ合い」

といった言葉は、絵に描いた餅ではなく、自ら実行するための教えです。このことを教祖は、50年のひながたを通して伝えてくださいました。この深い親心を忘れてはならないでしょう。(岡)

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