たくさんの観客に埋め尽くされた舞台に立ち、いよいよ幕が開くという瞬間になって、台詞を全く覚えていないことに気がついて立ち往生する。あるいは、楽器は手にしているのに、演奏する曲目が頭に浮かんでこない――若いころには、こんな夢をよく見ました。
思い返してみれば、夏休みの宿題や試験勉強、発表会の準備など、何をやっても早めに準備することが苦手で、その日になって後悔することがほとんどでした。
準備していないことへの焦りや不安が、夢の形を取って表れたのでしょうか。この夢を見た日は、いつもたっぷり寝汗をかいて、布団から跳ね起きていました。
「十分の道、どんと大きな道を造りゃ、ちゃんと備えを付けて置かねばならんで」
同じような夢を見なくなってきたのは、学生時代に一念発起して朝夕の参拝を欠かさないようにしてからです。心を親神様のほうへ向ける努力を毎日続けることで、少しずつ自分を信じる力がついてきたような気がします。
新しいことに挑戦するときは、必ず不安がつきまとうものです。もちろん、具体的な備えは必要ですが、どんなときにも自分を信じることのできる”心の備え”はもっと大切です。
いつでも必ず親神様のご守護が頂けると思える毎日の生き方を、心がけたいものです。(岡)
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